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【長時間働く国ランキング】

一般的に日本人は「働き者」「ワーカホリック」として、知られています。私たち自身も「勤勉である」「働き過ぎかも」と自覚していますが、世界的にみてどうなのでしょうか。

OECD(経済協力開発機構)の2016年度データによる、「年間で最も長く働く国のベスト10」を見てみましょう。データにはフルタイムのみならず、パートタイム雇用者も含まれています。あわせて、ニューヨークで筆者が出会った各国民の特徴についても交えてお伝えします。

第10位. リトアニア(Lithuania)- 1,885時間/年間

日本人には馴染みが薄い国ですが、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)のひとつ。旧ソ連支配下から独立した後、構造改革が進み、急速に経済が発展しました。人口300万人のリトアニアは、人口当たりの数学、科学、技術分野の大卒者の数が欧州連合の中で第1位。最新技術の主要分野はバイオテクノロジー、薬学、レーザー、IT、電気通信業。リトアニアのバイオテクノロジーは他の東欧・中欧の国々と比較して最も優れていると言われています。

第9位. イスラエル (Israel)- 1,889時間/年間

中東であるイスラエルがランクイン。起業家が極めて多い国であり、先進テクノロジーが発達しています。パソコンのプロセッサー「インテル」のCPUの8割はイスラエルで製造、Googleで検索するときに出てくる「サジェスト」機能、ネットワークのセキュリティ技術「ファイヤーウォール」、小型無人機ドローンなどはイスラエル発。先進分野の発達は、元々は軍事技術であったということです。

第8位. ラトビア(Latvia) – 1,910時間/年間
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バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)は、リトアニア、ラトビアがランクイン。EUの中でも、経済の安定成長した国。財務省は女性のダナ・レイズニエツェオゾラ氏です。ビジネスでも政治でもトップ層にいる女性の比率が高いと言われます。ラトビアは保育園の環境整備など女性が活躍しやすい社会であり、人口200万人弱であること、第二次世界大戦で多くの男性が戦死し女性の活動が不可欠だったことが背景にあります。

第7位. ポーランド(Poland) – 1,928時間/年間
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ヨーロッパの中でも「働き者」が多いと言われるポーランド。ニューヨークで出会ったポーランド人の印象は、時間に正確(遅刻をしない)、頭の回転が早く習得力に優れている、英語の上達も早い、骨惜しみをしないなどです。タイプはロシア人にやや似ていますが、議論好きなロシア人に比べると、控えめで地味な感じがします。筆者の印象ではファッションモデルの中で清楚な金髪美人は、ポーランド女性が多いですね。

第5位. ロシア(Russia) – 1,974時間/年間(同率第5位)
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世界最大国のロシアは、第5位に。ロシア人は議論好きで賢く、弁が立ちます。とても論破など出来ません。男女共それほど愛想は良くありませんが(なぜか基本的に憂鬱顔)、テキパキとしています。

週末や休暇には、「ダーチャ」と呼ばれる郊外のセカンドハウスに出かけることが多いそうです。「ダーチャ」とは国から無償で分配された土地。小屋を建て、野菜や果物を自給自足するため家庭菜園に精を出すそうです。普段は現代的なロシアの若い女性も、週末は古典的なロシア娘に変身するとか。平日に仕事、休みの日は農作業。ロシア人は確かに働き者なのでしょう。

第5位. チリ(Chile) – 1,974時間/年間(同率第5位)
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中南米の優等生と評されるチリ。中南米の中では貧富の差も小さく、比較的治安も良いそうです。一人あたりのGDP(国内総生産)は、中南米トップ。チリ人は真面目で働き者、ちょっとシャイと言われます。

第4位. ギリシャ(Greece) – 2,035時間/年間
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ヨーロッパで労働時間が一番長いのは、ギリシャでした。筆者はギリシャに行ったことはありませんが、ギリシャ人が働き者であるのは納得です。ニューヨークのバーバーショップ(理容店)はギリシャ系が多いと言われ、筆者が長年通っている女性スタイリストはギリシャ人です。彼女は週に1日だけ休みで、朝から晩まで30年以上立ち仕事をしています。休みを取るのは、2-3年に一度ギリシャへ帰る時だけ。面倒見が良くて情が深い、愛すべき働き者です。

第3位. 韓国(South Korea) – 2,069時間/年間
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アジアで唯一ランクインしているのは、韓国。熾烈な競争社会である韓国では、働き者でないと勝ち抜けないのかもしれません。公務員は土日休みで9-5時は日本と同じですが、一般企業勤務は9-7時が多いそうです。

知人の韓国人を見ると、やはり皆勤勉でキビキビしている印象を受けます。ニューヨークの韓国人街にある飲食店は、24時間営業の店が多いです。

2位. コスタリカ(Costa Rica) – 2,212時間/年間
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1948年に軍隊を撤廃した国がコスタリカ。軍事予算ゼロにしたことで、無料の教育、無料の医療を実現。以降70年間平和を維持してきています。電力の99%は再生可能エネルギー(水力・風力・地熱など)という環境保護国。九州と四国を合わせたほどの小さな国には、地球上の動物の生息率世界一で、世界の動植物の約5%、鳥や蝶類の約10%が生存する至上の楽園。
英国のシンクタンクの調査「地球幸福度指数」の世界一に連続選出。中米で最も安定した民主主義国、識字率96%の高い教育水準を誇り、世界一幸福な国とされています。それゆえ、国民も働くことに精を出せるのでしょうか。


『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』予告編/ユナイテッドピープル(cinemo)

環境は幸福仕様に整備されていても、貧困の格差、麻薬問題、治安の悪化などの問題はあり、幸福の定義とは何だろうと考えさせられます。

1位. メキシコ(Mexico)- 2,255時間/年間
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世界での働き者第1位はメキシコでした。1週間約43.4時間(1年間を52週で換算)働いています。

メキシコはNAFTA(ナフタ/北米自由貿易協定)をはじめ世界46カ国と、世界で一番多くの貿易協定を行っている国。メキシコでビジネスを行えば、世界と貿易を有利に行えるため、多くの海外企業がメキシコ進出。日系自動車産業の進出も目覚しく、農地だった場所には、工場が建てられています。メキシコでは週5日制(日曜日のみ休みが多い)ではないため、労働時間は長くなっています。朝は8時からスタートするところが多いようです。現地では工場ラッシュですが、あまり近くに建てると1ドルでも時給が高い方にメキシコ人が移動してしまう賃金競争になるので、距離を離して建てるのが暗黙のルールになっているそうです。

筆者の住むニューヨークの飲食業は、メキシコ人の労働力によって支えられています。彼らは長時間働くことを厭わず、週に6日・10時間/日働いているメキシコ人はザラにいます。身を削るような生活で、メキシコに家を建て、10年働いたら家族の元へ帰ると決めている人も多いです。

気が良くて働き者のメキシコ人ですが、やや時間にルーズなのと、ワールドカップなどサッカーの試合が絡むと仕事がうわの空になるのが弱点。ただし、メキシコの女性は、真面目で働き者。女性が働き者なのは、各国において共通しています。

メキシコが世界一長時間働く背景には、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも最も賃金が安いため、長時間働かなければならない必要性があるためです。OECD(経済協力開発機構)2016年データの年間平均収入では、トップのルクセンブルグ62,636米ドルに対し、最低順位のメキシコは15,311米ドルと1/4程度。国民の半分以下が貧困のラインの下で生活しているとも言われています。

OECD(経済協力開発機構)の2016年度データ「年間で最も長く働く国」
3国協定のトルコ、スイス、ベルギーは除く。

OECD(経済協力開発機構)による「年間で最も長く働く国」
(2016年度データ フルタイム・パートタイムを含む)

1. Mexico 2,255時間/年間
2. Costa Rica 2,212時間/年間
3. Korea 2,069時間/年間
4. Greece 2,035時間/年間
5. Chile 1,974時間/年間
6. Russian Federation 1 974時間/年間
7. Poland 1,928時間/年間
8. Latvia 1,910時間/年間
9. Israel 1,889時間/年間
10. Lithuania 1,885時間/年間
11. Iceland 1,883時間/年間
12. Ireland 1,879時間/年間
13. Estonia 1,855時間/年間
14. Portugal 1,842時間/年間
15. United States 1,783時間/年間
16. Czech Republic 1,770時間/年間
17. OECD countries 1,763時間/年間
18. Hungary 1,761時間/年間
19. New Zealand 1,752時間/年間
20. Slovak Republic 1,740時間/年間
21. Italy 1,730時間/年間
22. Japan 1,713時間/年間
23. Canada 1,703時間/年間
24. Spain 1,695時間/年間
25. Slovenia 1,682時間/年間
26. United Kingdom 1,676時間/年間
27. Australia 1,669時間/年間
28. Finland 1,653時間/年間
29. Sweden 1,621時間/年間
30. Austria 1,601時間/年間
31. Luxembourg 1,512時間/年間
32. France 1,472時間/年間
33. Netherlands 1,430時間/年間
34. Norway 1,424時間/年間
35. Denmark 1,410時間/年間
36. Germany 1,363時間/年間

Average annual hours actually worked per worker
OECD data

アメリカは1,783時間で15位、日本は1,713時間で22位でした。日本人は働き者が定説なのに、データ上では意外な結果になりましたね。

考えられる理由としては、日本は週5日制がほぼ実施されていること、年末年始の他にゴールデンウィーク、シルバーウィークなど連休(飛び石連休)があり、世界の中でも祭日が多い国であることが挙げられます。祝祭日はアメリカが年間10日に対して日本は年間15日と休みが多く、「ああ、日本は休みが多かったなあ」と時々思います。欧米ではバケーションを1-2ヶ月とると思い込んでいる方も多いですが、少なくともアメリカではリタイア(引退)した方以外には、そんなに長い休暇は取れません。ニューヨークの場合はせいぜい1週間が上限です。

「日本人は真面目に働く」のは誰しも認めるところですが、「日本人すべてが長時間働く」とイコールにはならないのかもしれません。(OVO)

 

 

よく長時間労働と言われる日本ですが、祝祭日は他国に比べて多いのは意外と知られていません。その代わり欧米のように1ヶ月の長期休暇といったものはないのですが、これだけ長期休暇が取れるのは世界でもヨーロッパ西欧諸国と北米の比較的経済に余裕がある家庭かと思います。以前の働いていた会社では残業時間を減らすため、時間になったら強制的に電気を落とす処理をしていましたが、結局仕事を終わらせるために朝早く来たり、個人で明かりを用意したり、さらには休日出勤したりして社員には負担となっていました。

豪州不動産事情

全米スモールビジネスアワードを受賞した「OTTOLOCK」

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