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目指すはホームクリーニング界のウーバー、「ニーツォ」の仕組みと課題

ローテクから始めるスモールビジネスでも清掃ビジネスを紹介しましたが、清掃を専門にしていない人でも、登録することでサービスを始められ、評価によって定期的な仕事をもらえる仕組みが増えてきています。

アメリカの清掃マッチング企業 ニーツォ

オンデマンド型サービスアプリの成長と150億ドル(約1.6兆円)規模のホームクリ―ニング市場の勢いに便乗し、米ノースカロライナ州のスタートアップ、ニーツォ(Neatso)は“ホームクリーニング界のウーバー“になることを狙っている。果たしてニーツォは同業先駆者たちの教訓に学び、ユーザーとホームクリーニングのプロに有意義な体験をもたらすことができるのだろうか。

ニーツォの仕組み

誕生のきっかけは、創業者たちが自宅の「メイド(清掃人)」を友人に紹介しようとした際に、携帯メールでスケジュールを調整するのがあまりに不便だと感じたこと。そこで彼らはメイドのジェニファーに聞き取り調査を実施。彼女が直面している悩みやその軽減法について意見を聞いている

ニーツォを使用するには、ユーザーはアプリをダウンロードし、サインインして、どんな清掃を頼みたいかを選択し、料金の見積もりを受け取る。見積額はサービスのレベルや家の大きさによって異なる。その内容を確認すると、ニーツォが都合のつく清掃人と引き合わせてくれる。ユーザーが清掃人を選ぶことはできない。

ホームクリーニングの日程が決まったら、ユーザーはアプリに細かな指示を与えることができる。ミレニアル世代のユーザーは、生身の人間にメモを残すよりも、アプリに「洗濯物を畳んでおいて」と指示する方を好むというのが、創業者たちの考えだ。

清掃終了後、ユーザーはそれを5段階で評価してフィードバックを提供することができる。定期的な清掃を依頼することも、好きな時だけ利用することも可能だ。

清掃人の報酬は一律で時給20ドル(約2,120円)。サービス提供から48時間以内に支払われる。

利用者を満足させることができるかが課題

ホームクリーニングサービスを提供するアプリはほかにもあり、その先駆者たちは厄介なトラブルを経験している。

たとえば3年先輩であるニューヨークのスタートアップ、ハンディ(Handy)に対しては、清掃人が仕事を休んだ時の罰則が厳しすぎるとの批判がある。また段階的な賃金制度を採用しているため、高い評価を獲得し続けなければ高水準の賃金を得られず、多くの清掃人がその方針を「搾取的」と考えている。15年7月時点で、同社は3人の業務受託者から訴えられている

もう1つの懸念が業務受託者の身元審査だ。ウーバーの場合なら、ドライバーが気味が悪いと思ったら車を降りることができる。だがニーツォのユーザーは、留守中に赤の他人を自宅に入れることになるため、事態が間違った方向に進む可能性は大きい。

ニーツォでは、業務受託者の賃金や仕事の頻度を決める際にレビューの評価を考慮に入れるかどうかaを明らかにしていないが、これが業界にとって痛いところであるのは明らかだ。

もう1つの競合ホームジョイ(Homejoy)は、質の高い仕事ができるだけの経験のある清掃人を見つけるのに苦慮している。経験豊富な清掃人は、14ドル(約1,480円)から20ドル台半ば(約2,600円前後)という時給に満足できず、ホームジョイを利用するよりも、地域情報コミュニティサイトを使って顧客を探すやり方に戻る者もいる。

ニーツォでは、サービスを利用するユーザーと清掃人、双方の満足度を維持したい考えだ。同社では今後、「グリーンな(環境にやさしい)清掃」など、清掃のカスタム化オプションを拡大したいとも考えている。
同社にとって今後の課題は、創業者の「メイド」以外の清掃人を満足させ、十分なスタッフを集めることだ(出典:Forbes Japan)

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