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ベンチャーキャピタル代表が語る「スタートアップが成功するためには」

ベンチャー企業をコンサルタントして資金を集められるように育て上げるという異色の投資スタイルを持ちDropboxやRedditを育て上げたことで知られる「Yコンビネータ(YC)」代表のサム・アルトマン氏が、自身の考える「スタートアップが成功するためには」について語ったムービーを自社のYouTubeチャンネルで公開しています。

アルトマン氏が語った内容の要点は以下のようなものでした。

◆1:思わず人に話したくなる製品を
よいものを作ることができたら、誰もがその製品について友人に話したくなります。この段階で、スタートアップの成功に必要なことは80%達成できているといえるとのこと。

◆2:わかりやすくなければいけない
「人に話したくなる製品」を作るためには、何よりも単純で説明しやすいものでなくてはなりません。製品について簡潔に説明できない時、またその製品について理解してもらえないような時、たいていの場合そこには何かかしらの誤りがあります。

◆3:市場は指数関数的に成長する
スタートアップ時に小さい市場を想定していても、それは急速に成長します。ムービーではiPhoneアプリの市場がもともとはゼロだったことを例に挙げ、市場の動向を注目する難しさを強調しています。

◆4:真のトレンドと偽のトレンドを見分ける
真のトレンドとは、新しい技術的プラットフォームが登場した時に、いち早く手に入れた人たち(アーリーアダプター)がハマったうえで、どのくらいそれが好きなのか友人に話したくなるものです。逆に偽のトレンドとは、買っても使わなかったり、満足いかなかったりするもの。アルトマン氏は真のトレンドであったものとしてiPhoneを、偽のトレンドだったものとしてVR(Virtual Reality)をあげ、「VRは多くの人が話題に上げ多くの人が購入したかも知れないが、iPhoneのようにアーリーアダプターから熱烈な反応をもらえたとはいえない」と指摘しています。このような傾向を、大きな投資をする前に注目するべきとのこと。

◆5:中心的なリーダーの存在
スタートアップには、神の啓示を受けたがごとき創設者が欠かせません。人々を動かす求心力となる存在なくしてチームを組むことは難しいとアルトマン氏は述べています。

◆6:野心的なビジョン
決して増長しすぎてはいけませんが、野心を時間と共に成長させ、それを根本から実現させていくことで、人々は応えてくれます。野心的なビジョンは働く側のモチベーションに貢献します。

◆7:簡単なスタートアップは逆に難しくなる
2018年のシリコンバレーは「楽なスタートアップよりもハードルの多いスタートアップの方が簡単」という矛盾しているような状況にあるとアルトマン氏は述べています。現在は資金調達が比較的簡単であることからとても多くのスタートアップ企業が存在していますが、十分な才能を集結させることは本当に難しくなっています。会社を設立するときに最も重要なことは、野心的なビジョンを多くの人が賛同し参画したくなるものに進化させることです。

◆8:自信と明確な展望を持つこと
大成功した企業と創業者たちに見られる特徴を繰り返し考えた時、彼らはみな自信を持っており、また明確な将来のビジョンを有していたとして、野心に自信を持つとともに展望を明らかにすることの重要性を説いています。

◆9:チームの重要性
強力なチームを作り上げることは、適切な市場を選ぶことや強力な製品を作ることよりも重要なことだとアルトマン氏は考えているそうです。「会社を設立すること」は「チームを組むこと」に等しいといえます。

◆10:楽観主義者であれ
世間からは「スタートアップなんて成功しない」という目で見られ、実際にそういったことを言われるので、楽観的な精神なくして成功まで走り続けることは非常に難しいです。

◆11:アイデアを生む
アイデアマンは多くいればいいというわけではありませんが、コンスタントに新しいアイデアを生んでくれる人が会社にいれば、そのアイデアのほとんどがダメなものであっても、チームにとても重要な一石を投じることとなります。

◆12:わからないことなんてない
アルトマン氏がスタートアップの初期チームから聞いて最も気に入ったことがこの「わからないことなんてない(We’ll figure it out)」の精神だそうです。自分が適任ではなくても、これまで解決したことがなくても、その問題が会社を殺しうるものだとしても、それを理解し解決しようとする精神が非常に重要だと述べています。

◆13:最善を尽くす
同じようにアルトマン氏が気に入った言葉のひとつが、「最善を尽くす(I’ve got it)」です。「それは私の管轄外です」と大企業などではよく耳にするイメージがありますが、「やってみます」「最善を尽くします」「お任せください」とステップアップしていく意欲を見せる人がスタートアップチームでは望まれます。

◆14:自分の考えで動く
スタートアップ時には、迅速に動いたものが勝利します。十分なデータや時間が得られることは決してない中では、まず自分の考えで動き、うまくいかない時は素早く別の方法にシフトする、というスピーディーなアクションが必要となるとのこと。

◆15:経験不足に祝福あり
信じられないような物事に取り組んでいくスタートアップチームを見てきた中で、そのような取り組みを難しいという人も不可能だという人もいなかったとアルトマン氏は述べています。特にスタートアップ初期では、それができないと想定されるよりも前に物事は起きるもので、経験不足な人ほど未知のハプニングに高いポテンシャルを発揮してくれる傾向があるそうです。

◆16:勢いが大事
設立者の最も重要な仕事は、勢いを失わないことです。自身の勢いによってスタートアップは生き残ることができます。勢いを保っていれば人々は最大のポテンシャルを発揮して結果をもたらし続けてくれますが、もし一度勢いを失ってしまったらそれを取り戻すのは難しいです。

◆17:競争上の有意性
YCはスタートアップチームに対して、「長期的な独占効果はどのようになりますか?」「長期的な競争の優位性は何ですか?」「このビジネスにおけるネットワーク効果はどこにありますか?」と繰り返し問いかけました。素晴らしいビジネスを行っている人は、これらの質問に回答することができたそうです。

◆18:流通戦略
同じように、どのように成長し、どのようにユーザーを獲得するのかを尋ねた時、初めて意識した様子だったら悪い兆候とのこと。最初に具体的な戦略を想定しておくことが重要です。

◆19:なぜスタートアップが大企業に勝てるのか
スタートアップチームが大企業を打倒することはとても難しいことであるため、過去にどのような例があるのかを把握しておくことが重要になるとアルトマン氏は述べています。スタートアップチームが大企業に勝利できる要因の例として、大企業では「一見すると悪く見える良いアイデア」を実行したいと考えた時に全員から「YES」をもらうことが難しい点や、急速に移り変わる市場やプラットフォームにおいて俊敏性を持つスタートアップが有利になる点などをあげています。(GIGAZINE)

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