menu

月3万円投資で「3000万円」作れる投信がある

大手投資運用会社であるGCIアセット・マネジメント執行役員の太田創氏は、実は個人で投資信託を883本保有する「投資信託研究家」だ。なぜ膨大な本数の投資信託を保有し続けているのか? その理由、運用成績、そして、どのタイプの投資信託を持つのがいいのかなど、経験に基づいた話を伺った。
同氏は『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』という著書で、アメリカ株式、とくにS&P500指数やニューヨーク・ダウに連動する投資信託で積み立て投資することを提唱する。

本当はキリのいいところで1000本の投資信託に運用資金を分散してみようと思ったのですが、実際にやってみると、1000本の投資信託を買うのは大変なことでした。大変といっても運用資金の問題ではありません。

今、インターネット証券会社では100円から投資信託を買えますから、1000本買ったとしても合計金額は10万円で済みます。大変なのは、1000本を買うためにクリックし続ける「体力と根性」のことなのです。

一度に1000本の買い注文を出すのは不可能だったため、数日に分けて買い続けました。途中でどこまで買ったのか、頭が朦朧(もうろう)としてわからなくなり、重複して買ってしまうこともありました。こうしてどうにか、現在883本の投資信託を保有しています。すでに2年ほど、今のポートフォリオで運用し続けています。

ランダムに買って「年平均リターン2%」を実現

883本のパフォーマンスですが、この間、最も値上がりしたのはSBIアセットマネジメントが設定・運用している「SBI日本小型成長株選抜ファンド」で、2017年6月13日に購入し、33.35%の値上がりでした(2019年4月22日現在)。

逆に最も値下がりしたのは、キャピタルアセットマネジメントが設定・運用する「CAM世界金融機関ハイブリッド・ファンド」で、これも2017年6月17日に購入したものですが、基準価額1万円が4月22日現在で、3342円まで値下がりし、「めでたく」期限前償還が決定しました。

期限前償還になると、損失を回復するまで保有し続けたいと思っても、強制的に償還されます。結果、償還日時点の基準価額で償還金が支払われるため、購入時の基準価額を下回った分だけ実損失を被ることになります。こうして「CAM世界金融機関ハイブリッド・ファンド」は約67%のマイナスになりましたが、幸いなことに私の買い方だと1本あたりの投資金額が小さいので、損失額もたかが知れています。

次に883本の投資信託全体のパフォーマンスですが、値上がり益と値下がり損を相殺し、これに分配金を加えた年平均利回りは「2%程度」です。「たったの2%?」という声もありそうですが、米中貿易摩擦イベントで市場があたふたする中、ランダムに買った883本の投資信託で年平均2%のリターンですから、それほど悪いとは思っていません。

さて、今も申し上げたとおり、購入した投資信託のセレクトはランダムに行いました。本来なら、「コストの高低」「過去の運用実績」「現在の純資産総額」など、さまざまな要素を考慮しながら、全体の資産クラスへの配分比率にも配慮してポートフォリオを組んでいきます。今回に限っては、口座を持っている証券会社のホームページに表示されている順番に、上からどんどん買っていきました。なので、日本株に何%、アメリカに何%、株式と債券の配分比率をどうするかといった点は、まったく考慮していません。

マーケット下降時に弱い「アクティブファンド」

このようにランダムな買い方になりましたが、ざっと見ると、株式を組み入れた投資信託が8割を占めています。投資地域に関しては、さすがに883本も分散させると、結果的にさまざまな国のマーケットに投資する形になり、全体的にはグローバル型のポートフォリオになりました。

この883本に投資したポートフォリオを見て気づいたことがあります。それは、アクティブファンドはマーケットが上昇トレンドにある時は強く、インデックスファンドを超えるリターンを実現してくれます。しかし、下降トレンドになると、基準価額の下げがきつくなり、インデックスファンドよりも大きくやられるケースが多いことです。

よく「アクティブvsインデックス論争」が行われ、アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないという論調が主流を占めていますが、どちらが勝つかというよりも、リスク・リターンの特性が異なるだけの話です。マーケットの環境次第では、インデックスファンドがアクティブファンドに劣後するケースもあるのです。

次に、安定した運用成績を維持しているのは、やはりアメリカ株式を組み入れて運用している投資信託であることです。「ニューヨーク・ダウ」や「S&P500」といった、アメリカを代表する株価インデックスに連動するインデックスファンドも、883本の中には含まれていますが、いずれも運用成績はプラスでした。

日本株式、新興国株式、欧州株式など、地域によってさまざまな株式市場があり、それぞれに投資している投資信託は数多くあります。

120年以上の歴史が証明したベストな長期投資法

結局のところアメリカの株式市場に投資するのがいちばん効率的だというのが、歴史的にも、かつ過去2年間運用し続けた私の実験からも導かれる結論です。世界最強の経済力、軍事力、政治力に支えられたアメリカの経済は、文字どおり世界最強であり、同国株式市場の時価総額は、全世界の株式市場の54.7%と半分以上を占めています。

また、アメリカ株式市場を代表する株価指数であるニューヨーク・ダウの算出が始まったのは1896年のことですが、以来120年以上にわたり、ニューヨーク・ダウは過去最高値を更新し続けてきました。

『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

途中、「1929年の暗黒の木曜日」「1987年のブラックマンデー」「2000年のITバブル崩壊」「2008年のリーマンショック」というように、極めて深刻な暴落を経験しながらも、過去最高値を更新してきた事実は、長期の資産形成を行っている投資家にとっては、株式を長く持ち続けるうえでの強力な拠り所になります。

結論としては、ニューヨーク・ダウやS&P500指数といった、アメリカの株価インデックスに連動する投資信託を選べば、世界経済が成長を続ける限り、リターンが期待できるということです。それこそ毎月3万円ずつ、30年にわたって積み立てを続ければ、まず間違いなく「3000万円のプライベート年金」を作ることができます。

20代、30代の人たちにこそ、誰でもストレスフリーで簡単にできるこの資産運用法に注目していただければと思います。(東洋経済オンライン)

投資信託など興味はあるがどこから初めて良いか分からない人にも向いている内容です。結論としてはアメリカ投資がベストとなっていますが、100円から購入できるのであれば新興国株式、欧州株式など各国の投資信託を購入し、月々のグラフを見てみるだけでもおもしろいことでしょう。Kindleでも購入できるので購入してレビューしたいと思います。

facetoface自分のバイアスを他力本願で突破する「マイ賢者」発想法

rebuild「代替わり」こそ衰退産業を復活させる好機だ

関連記事

  1. small start-in-n-out

    米国の新たな富豪、36歳の「ハンバーガー姫」は資産3300億円

    フォーブスが10月に発表した、米国人長者リスト「フォーブス400」の2018年版には、今年初めてラン…

  2. ec

    スモールスタートからMAを成功路線に 地に足のついたTSI EC…

    自社アパレルブランドのECサイトMIX.Tokyoを運営するTSI ECストラテジーは、チー…

  3. クラウドリアルティ、不動産クラウドファンディング「京町屋再生プロ…

    クラウドリアルティは6月26日、P2P型の不動産クラウドファンディングで、国内1号案件「京町家再生プ…

  4. 工場現場で手を守る頑丈な手袋

    学生時代アルバイトで鉄工所で働いていたことがありましたが、工場では裁断装置や溶接…

  5. テック系、アクセラレーター、女性進出…トルコのスタートアップ事情…

    ナイジェリアのラゴス、パレスチナ自治区のガザ、インドネシアのジャカルタ。あるスタートアップイベントで…

  6. VCがイスラエルVBと日本企業を橋渡し

    ベンチャーキャピタル(VC)のグローバルIoTテクノロジーベンチャーズ(GiTV、東京・千代田)は、…

  7. 撮影した写真と同じイメージを簡単に探せるサービス

    Webサイトを開発するにしても、コミュニケーションメンバーでコンテンツを制作するにせよ オンライン上…

  8. エストニア独自のエコシステムから生まれたユニーク&革新的スタート…

    「世界最先端のデジタル国家」と呼ばれるエストニア。本連載第3回、第4回ではデータ連携、セキュリティ、…

暗号通貨相場


最近の記事

  1. Game-Builder
  2. apple
  3. rebuild
  4. investmenttrust
  5. facetoface

暗号通貨

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

為替情報

為替コンバータ

ブログ更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。アドレスは管理人でも知られません。

PAGE TOP