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「養蚕秘録」 江戸時代に日本から欧州への初技術輸出?

今年は、明治改元から150年。維新は西洋から数々の先端技術や思想が流入し、日本に近代化をもたらした。だが、実はそれより少し前の江戸末期に、現在の養父市からヨーロッパへの“技術輸出”があったことは知る人ぞ知る。技術書の名前は「養蚕秘録(ようさん・ひろく)」。日本の農家が地道に培ってきた養蚕や製糸の技術が、ヨーロッパの産業発展の一助になった可能性がある。

江戸時代、但馬地域の養蚕は「東の群馬、西の但馬」と称されるほど盛んだった。一方で品質は群馬や福島に比べて「下等糸」と位置付けられていたという。

そこで、養父の庄屋・上垣守国(うえがき・もりくに)(1753~1808年)は「貧しい農家の暮らしを改善したい」と全国の養蚕先進地を行脚。卵の取り方や飼育法、繭から糸を採る方法を見て学んだ。1803(享和3)年、字の読めない農家が理解できるよう、自筆のイラストをふんだんに用いて「養蚕秘録」としてまとめた。

その書物の価値に気付いたのは長崎・出島の医師シーボルト。オランダに持ち帰り、国王に献上した。1848(嘉永元)年、養蚕秘録はフランス語やイタリア語に翻訳され、「YO-SAN-FI-ROK」としてヨーロッパ各地に広がったという。

明治政府は72(明治5)年、フランス人技師を招きいて馬県に富岡製糸場を設立する。良質な生糸を供給し、日本の産業の発展を支えてきた。

2014年、同製糸場が世界遺産に登録されたのを機に、養父市でも養蚕の歴史を見直す動きが広がる。平成に入って養父市内での養蚕業は途絶えたが、同市教委の谷本進次長は「日本初ともいえる技術輸出や、フランスと養父の不思議な縁を伝えていけたら」と期待を寄せている。(金 慶順)(神戸新聞Next)

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