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アンチSNS?月間2.5億ユーザーに達した「Pinterest」創業者「ベン・シルバーマン」の考え方

医者志望だったがイェール大学で政治学を専攻
彼女(後の奥さん)に後押しされて独立するも、金融危機で環境は最悪
スタートは地味だったが確固たるユーザー層をつかんでいた「Pinterest」
成長が鈍化しても広告費によるアクセルを拒絶。2019年半ばに上場するという噂も

今回とりあげるのは、デカコーン企業「Pinterest」の創業者、ベン・シルバーマンです。

日本でも有名ですが、Pinterest(Pin + Interest)は名前の通り、「自分が興味のある事柄(画像)を集めたピンボード」を作ることができるサービス。

主な利用ケースは「オシャレな部屋のデザイン」「おいしい料理レシピのアイデア」を集めたいといったもので、女性ユーザーが多くなっています。

インテリアデザイナーやグラフィックデザイナーなど、クリエイティブ系の人たちにも人気で、そうした密度の濃いユーザーが2.5億人もいるというわけです。

「欲しいアイデア(=モノの写真)を集める」というサービスの特性から、物販系の広告との相性が良く、すでに年間売上は7億ドル規模で、利益が出ているという噂もあります。

他と比べれば「地味なSNS」でありながら、TwitterやSnapchatに近い規模にまで拡大しているPinterest。

会社の評価額は123億ドルとも言われます。

特徴的なのは、TwitterやFacebook、Instagramなど多くのSNSが「自己顕示欲」をドライバーに拡大してきたのに対し、Pinterestだけが「人間の創造性」というポジティブな側面を頼りに拡大してきたこと。

日本でのローンチが間近だと聞きました。日本ローンチを決定づけたものは何ですか?

たくさんの素晴らしいものであふれているからです。デザインなんて本当に素敵だと思います。昨日、東京の街を見て回ったのですが、人々のファッションなどの自己表現がとても面白いと感じました。子どもたちへのお土産を買いに渋谷に足を運んだのですが、街のなかで印象に残っているのは、何かに特化しているお店が多いということですね。それがまるでインターネットの、自分の興味があるところに人が集まるのと似ているなと思ったんです。

──日本でもユーザーが増えて知名度も高くなって、著しい成長をしていますが、現在のPinterestのゴールは何でしょう?

それはユーザーに楽しい経験をしてもらう、ということに尽きます。

──逆に現在の弱点もしくは、これから強化していきたい点はありますか?

ユーザーに素晴らしい経験をしてもらいたい、というのがわたしたちのゴールなので、常に使いやすいサーヴィスにしていきたいと思っています。特にいま、力を注いでいるのはスマートフォンとタブレットです。そういったデヴァイスの利用者が増えているのはもちろん、常に持ち歩くものであるがゆえにPinterestでより楽しい経験をしてもらえると思っているんです。そして、Pinterestで見つけたものや興味をもったことにインスパイアされて、何かを始めたり、どこかに足を運んでみたり、といったユーザーの行動を起こしていきたいのです。

──「楽しい経験をする」サーヴィスという目的が一貫していますね。会社を経営していると、経営的な数字を追いかけなければならない側面も出てくると思うのですが、ブランドとしてのPinterestと対峙したとき、数字の成長とブランドとしての稔侍どちらを大事にしてきましたか?

決断にもさまざまありますが、わたしたちはロングタームで考えることを大切にしています。なのでブランドとして、と言えるでしょうね。

わたしたちのゴールは、ユーザーが好きなものを見つける体験を提供することですから、ユーザーの声や評価を常に聞いています。でもそれだって時には間違っている場合もありますから、自分たちのゴールに立ち返っていろいろ考えます。毎日少しづつ改善を続けていけば、数カ月後、もしくは1年後にはいまよりもより素晴らしいサーヴィスになっているはずだと信じているんです。

──ご自身のキャリアについて伺いたいのですが、ターニングポイントはありましたか?

そうですね。初めは少人数から始まって招待制に移行したサーヴィスということもあり、大きなターニングポイントというのはありませんでした。

──スタートアップや新たなビジネスを始める人に向けてアドヴァイスはありますか?

「自分の気持ちに正直になること(People should follow their heart)」です。

──ご自身がPinterestを始めるときに、不安や躊躇があったということでしょうか?

もちろんありましたよ。誰しも新たなことに挑戦するときには、不安になるものでしょう? わたしも不安になりましたよ。新しい学校に行くのだって新しい会社に入るのだってそうでしょう? でも、新しいものをつくりたかったし、人が好きなものに集える場所があればいいなぁと強く思ったんです。実際に面白かったですしね。

──では、実際にPinterestを起業をすると決意した瞬間はあったのでしょうか?

ええ。当時のガールフレンド、現在の妻にPinterestのアイデアのことばかり話していたんでしょうね。「もう、これ以上聞きたくない!」と言われてしまったんです。それでもうやるしかないと決意しました。

──ははは。それでやっと気づいたというわけですね。ほかにも経営するにあたって、決断をしなれればならない機会がたくさんあると思いますが、決意をするとき指針にしていることはありますか?

はい、もちろんありますよ。決めなければならないことにもよりますが……。それは正しい決断をし、後悔しないために情報を集めることです。同時にミスを犯した場合でも、反省してその経験を生かすことも大事ですよね。人に助けられながらそういったことができるのは、起業のいいところだと思うんです。

──では、最後に質問させてください。あなたにとって「働く」とは何ですか?

うーん、難しい質問ですね……。わたしは何かをつくって、誰かが使ってくれることが楽しいんです。そして、それを進化させ向上させていくことも大好きなんです。(wired.jp)

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