イスラムの女性は働いてはいけない。車や自転車にのってはいけない。かつて、アフガニスタンがタリバン政権下にあった時、女性は学校にいけなかった。女性が賢くなる事を恐れたため、賢くなればそのうち権力をもち、男性に歯向かってくる。女性の社会的な地位が低い時代があった。しかし近年、イスラム圏内でも女性の社会進出は増加しており、ドバイでも進んでいるという。
そもそも、イスラム教の聖典コーランには女性と男性の間の完全な平等を説く文言が数多くあり、女性が働くこと、学ぶことを禁じてはいないという。
今から約1,400年前のイスラム教の預言者ムハンマドの妻は貿易商だったという説もある。彼らが信仰している宗教では昔から女性は社会に出て仕事をしていたにも関わらず、いつから、なぜ、このように考え方が変わってしまったのでしょうか。
それは女性が自立すること、働くことが、出産など女性しかできないことを放棄することにつながるかもしれないという危機感や、それに対する過剰な批判が理由の一つと推測されている。
◆イスラム教と働く女性
しかし、現在ではイスラム教の国々でも、以前に比べて少しずつ考え方が変わってきているという。UAEでは女性の接客業が規制緩和されたことで、女性の社会進出が進んだ。
ドバイでも多くのムスリムの女性が就業し始めている。
スーパーマーケットの責任者はマレーシア人のムスリムの女性であったり、空港内で働いているローカルのアラビア人、免税店で働いているイラン人やアフガン人など、様々な国籍の女性が活躍している。イスラム圏に進出する日本企業は、このような時代の変化にも対応していかなければいけない。(DEGIMA NEWS)